B400 立山黒部アルペンルート ~初夏~
今年も「立山黒部アルペンルート」のシーズンがやってきました!
6つの乗り物を乗り継いで山を越える、世界有数の大規模な山岳観光ルート!
冬は雪の為閉鎖されるので、観光できるのは4月半ばから11月下旬。(※天候により前後します)
富山県立山町の立山駅と長野県大町市の扇沢駅まで、登山道を除けば富山県と長野県を直接結ぶ、唯一の交通路となっています!
季節ごと様々な絶景をご覧いただけるアルペンルート。
今回は初夏の様子をご紹介します!
1日目は愛知県からひたすら北へ!岐阜県を縦断します。
向かう先は黒部峡谷鉄道・トロッコ列車!
もともとは黒部川電源開発のための資材運搬用鉄道だったのですが、その車窓から見える景色が絶景と口コミで広がり、旅客をとるようになったのだそう。
当時の切符には生命の保障はしない旨の注意書きがあったと言われています...。
鮮やかなオレンジ色の車体がかわいいですね!
トロッコ列車には窓がないので、乗車中は夏でも少し肌寒くなります!
ツアーでは終点少し手前の鐘釣駅で散策のお時間があります。河原を掘ると温泉が湧き出ることで有名です!ぜひ体験してみてくださいね!
宿泊は宇奈月温泉の2か所からお選びいただけます。
宇奈月温泉でも人気の老舗旅館「延対寺荘」と、リーズナブルな価格のOSAKEのお宿「喜泉」。
ご希望に合わせてお選びください!
2日目は早朝より、お待ちかねのアルペンルートへ!
乗り物は「立山ケーブルカー」、「立山高原バス」、「立山トンネルトロリーバス」、「立山ロープウェイ」、「黒部ケーブルカー」、「関電トンネルトロリーバス」の6つ!
なんといっても見どころはメインスポットの室堂(むろどう)です!
除雪によってできる「雪の大谷」があるのはココ!
今年の壁の高さは18mでした!!(※写真は去年6月のものです)
標高は2,450m!6月の日中平均気温は約11℃。
8月でも20℃を越えることはありません。
立山を代表する名スポット「みくりが池」。初夏はまだ雪に隠れているところも。
湖面の雪がなくなるころには、その青い水面に立山を映し出し神秘的な景色をみせてくれます。
運がよければ国の特別天然記念物「ライチョウ」に会えるかも!
富山県では霊峰立山の「神の使い」とされ大切にされてきました。
普段警戒心が強いライチョウですが、この時期は繁殖期なのでお目にかかれる大チャンス!
室堂からトロリーバスに乗って立山直下を抜け、大観峰(だいかんぼう)へ!
ついに黒部ダムが見えてきます!
大観峰からはワンスパン方式のロープウェイで黒部平(くろべだいら)に下ります。
ワンスパン方式とは、起点から終点まで支柱がないロープウェイのこと。
1.7Kmの間、7分間、360度の大パノラマをお楽しみいただけます!
春の黒部平は植物がきれいでした!また別記事でご紹介しますね!
黒部平からは日本唯一の全線地下式のケーブルカーに乗っていよいよ黒部ダムへ!
黒部ダムは、アーチ式コンクリートダムという様式をしています。
水力発電専用のダムで、貯水量はなんと2億㎥!!!
東京ドームで例えると約160杯分だそうです!
堤の高さは186 mで日本一!
この黒部ダムによりせき止められ、この豊かなダム湖ができました。
6月後半から10月半ばまでは、毎秒10トンという大迫力の観光放水もご覧いただけます!
黒部ダム建設に至る発端は、関西地方の深刻な電力不足によるもの。
当時は人が立ち入るのも困難で命がけだったこの大自然の中で、大変な難工事であったことは有名な話ですね。
景色にお土産にダムの歴史に、様々な角度からご見学ください!
220段の階段を上ればダム一望の展望台にもおでかけいただけます!
なかなかハードですが、景色は素晴らしいです!
ご健脚な方はぜひ!
そして最後の乗り物は「関電トンネルトロリーバス」。
トロリーバスとは、道路上空に張られた架線から取った電気を動力として走るバスのことで、バスなのに実は鉄道の一種として区分されています!
昭和初期から約40年にわたり、東京、横浜、大阪など日本の都市部で活躍し「トロバス」の愛称で親しまれておりましたので、懐かしく感じる方も多いのでは。
トロバスに乗れるのも、今では全国で立山黒部アルペンルートの2路線のみ。
うち、関電トンネルトロリーバスは今年度を最後に電気バスに変わります。
記念切符が手に入るのは今年だけ!
黒部ダムから扇沢(おうぎさわ)に到着後、観光バスに戻り一路帰路につきます。
バスは立山駅から扇沢まで立山連峰を迂回してきてくれますので、お泊り用のお荷物や不要な上着など、車内に置いたままお出かけできるのも嬉しいですね!
春も夏も秋も冬も、目に映る景色すべてが絵になるような、絶景の立山黒部アルペンルート!!
今年は関電トンネルの「トロバス」も最後の年になります!
この機会にぜひお出かけくださいませ!
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